白鬚神社「ぼんでん祭」について

白鬚神社 ぼんでん祭 撮影:辰己図子 OKU

 

「ぼんでん祭」は、六月の祭礼とともに、白鬚神社において古くから行われているお祭りで、稲の花(穂)が風の害に遭わぬようにともに祈念したことから、鎮花祭とも呼ばれています。

 

各図子の世話人が早朝から神社に集まり、この御幣を調製いたします。完成した御幣を神前に供え、氏子内の平安を祈る祭典がおこなわれたあと、隅田川川岸にて神事が斎行されました。

 

この川辺の神事は、水の害(洪水・渇水)がないように祈念するもので、川岸に大きな御幣を立て、心身の汚れを隅田川の水に流し清める意も含んで執りおこないます。

 

白鬚神社氏子内の歴史を伝える貴重な伝統行事として、重要な一面ももっています。

 

ぼんでん 御幣(ごへい、おんべい、おんべ)とも呼ばれます
ぼんでん 御幣(ごへい、おんべい、おんべ)とも呼ばれます

 

「ぼんでん」とは

「ぼんでん」とは、棒がついて上部が大きくばなっているものを指し、御幣そのものを示すとともに、また御幣を刺す藁の束を意味します。神社社殿前では、五月五日の祭当日に、五色の御幣を藁束に刺して奉安します。

 

「本ぼんでん」

例年は川岸にて神事を実施しますが、「本ぼんでん」では、五色の御幣を飾った船を隅田川に繰り出してお祭りを行います。氏子若衆の代表が隅田川に飛び込んで心身の汚れを流し清め、また華やかな船渡御があります。

 

 

 

白鬚神社社務所 資料より